二日目

11/15、水曜日。

パッとしない一日だった。

会社からの帰り道、突発的に占いに行きたくなって、行った。

占いには今まで数回行ったことがある。結果を信じて人生の指針にするというよりも、どうしても人に話を聞いてもらいたいけれど、話せるような相手がいないときに行っている。まったくの他人の意見だと友人の意見より素直にまっすぐ聞けたりするし。

今日の占いの人(どうして占い師のことを先生、と呼ぶのだろう。作家や漫画家も同じく。)は、なんというか語り口の勢いが猛烈で、圧倒されっぱなしだった。圧倒されて20分が終わった。あー、とか、うーん、とかはい、とかの相槌をひたすら打ち続けたけれど、話の半分も頭に入らなかったと思う。

時間と料金の話が一切なく、タイマーも隠していたので絶対お金ぶんどられるやつだ、と警戒していたら、意外にも20分きっかり、一番安い値段で鑑定が終わった。疑ったことが少し申し訳なくなった。